「姉妹都市」(Sister City)とは,お互いに親しくすることや文化の交流を目的として,特別な関係を結んだ都市と都市のことです。
東海村と米国・アイダホ州アイダホフォールズ市は,ともに原子力の研究機関が立地しており,互いに研究者等が行き来していたこともあり,1981(昭和56)年7月3日に姉妹都市の盟約を結びました。
【IF市のあるアイダホ州について】
▼アメリカ合衆国の中西部にある。
▼州の面積は21万4,325km²(日本の約6割)
▼人口は約130万人
▼1890年に合衆国第43番目の州となる。
▼州都は西南部に位置するボイジー(Boise 人口:205,707人(2009年推計))。
【アイダホフォールズ市(Idaho Falls City)】
▼アイダホ州東部のボンネビル郡(Bonneville County)にある。
▼IF市はこの地域の経済・文化の中心都市で,市内をスネーク川が流れ,その両岸8kmにはグリーンベルト(緑地帯)のある美しい街。
▼イエローストーン国立公園やグランドティートン国立公園への観光基地でもある。
IF市 | 東海村 | |
位 置 |
北緯43°29’
西経112°1’ (日本の札幌市が同じ緯度) |
北緯36°28’, 東経140°34’ |
面 積 | 45.0km² | 38.0km² |
標 高 | 1,430m | ~35m |
年間平均気温 | 最高平均 :15° 最低平均:0° | 14℃前後 |
年間平均降雨量 | 361mm | 1,300mm程度 |
人 口 | 56,813人(2010年) | 37,691人(2021年) |
時 差 |
通常:16時間 夏時間:15時間(3月第2日曜日~11月第1日曜日) |
|
日本時間から-15時間 【例】日本時間:19:00 アイダホ時間:4:00 |
アイダホ時間から+15時間 【例】アイダホ時間:4:00 日本時間:19:00 |
IF市の始まりは1860年代,アイダホ州やモンタナ州で金鉱が発見されたころにさかのぼります。金や新天地を求めて西や北へ向かう開拓者は,現在のIF市辺りでスネーク川を渡っていましたが,1865年に,有料の丸太造りの橋(テイラー橋)が架けられたおかげで,旅は楽になり,橋の利用者の増加に伴い,商店や食堂などの並ぶ通りもできました。1880年には鉄道用の鉄橋も架けられ,1882年には人口670人のまちとなりました。
鉄道が開通して間もなく,開拓者たちがスネーク川流域上流に農場を開き始め,かんたく用の運河としてスネーク川の水を利用することで砂漠を緑の農場へと変えていきました。この地域は19世紀末には,テンサイ,ジャガイモ,マメ類などが栽培され,合衆国でも有数の農産物生産地となりました。
さらに,1950年,国立原子炉試験所(現在のIdaho National Laboratory: アイダホ国立研究所(INL))が開設されて原子力研究が開始されると,多くの研究者や技術者がIF市に住むようになりました。そして,1981年,原子力研究と農業という共通点を持つ東海村と,国際親善姉妹都市の盟約を結びました。
主な産業はジャガイモ(アイダホ・ポテトで有名)や麦栽培などの農業ですが,最近は医療,旅行業,小売業,娯楽業,レストランなどの業種も活発です。
その他にも,原子力などについて研究をしている大規模な施設・アイダホ国立研究所(INL)などがあり,多くの市民が働いています。
IF市は,2006年にアメリカの経済誌の“最も活気ある小都市ランキング”で8位にランキングされたほか,2009年は“住みやすい都市全米トップ100”にも入り,さまざまな雑誌等の“住みやすさランキング”で頻繁にランクインしています。
IF市は,アイダホ州東部地域の文化的中心としてウィラード・アートセンター,コロニアル劇場及び市民公会堂などで,一年中,美術展示やコンサート,演劇などの公演が行われています。またスネーク川沿いのグリーンベルトでは,ローリング・ユース・ジャム,ファーマーズマーケットなど多くの地域行事が行われています。アイダホ博物館には地域の工芸品や歴史を知ることのできる資料が収められています。
1985(昭和60)年からは,ほぼ毎年大人と学生の訪問団がアイダホに行ったり,アイダホから東海村にやってきたりして,親交を深めています。これまでに行き来してきた方々は約1,000人以上。
東日本大震災の際には,東海村を心配して,手紙と市民から集めたお金を送ってくれました。
姉妹都市交流キャラクター
サクラ(左)とアイポ(右)
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